ワインの豆知識
アイスワイン

2023年1月5日
アイスワインは、ドイツの有名なスタイルのワインです。その起源は古く、紀元44年には古代ローマの作家プリニウスが既にこのワインについて語っていました。
アイスワインを造るには、ブドウを樹につけたまま凍らせる必要があります。凍らせるためには気温がマイナス7度以下まで下がらなければならず、12月もしくは1月に収穫を行うケースも少なくありません。その際、ブドウの実の中にある果肉の水分が凍ってしまうため、ワイナリーで圧搾するときブドウの実に含まれる水分は凍ったままでプレス機に残り、水より凝固点の低い甘い果汁だけが高濃度のマストとして得られます。
アイスワインを造るにはブドウを長くブドウ機につけたままにしないといけないため、リスクが伴います。また、暖かすぎる年はアイスワイン自体造ることができませんし、寒冷地で冬に収穫を行うことも決して容易ではありません。
しかし、できあがったワインの品質は高いです。生産者、産地、ブドウ品種によってその香りや味わいは異なりますが、いずれも甘く、酸味が高く、ストーンフルーツやトロピカルフルーツを思い出す強い風味を見せてくれます。ブドウに含まれる水分のほとんどが失われるため、生産量は少なく、そのためアイスワインは通常小瓶でとても高い価格で売られています。