松木 リエ DipWSET

講師インタビュー

私がワイン業界に入ったきっかけは、学生時代に思い描いていた進路とはまったく違うところから始まりました。
就職活動ではマスコミ業界を志望していましたが、ご縁があって老舗のフランス料理店へ入社。当時はワインの知識もほとんどなく、厳しい現場に戸惑い、「自分には向いていないのではないか」と悩んだことも何度もありました。
それでも、「この環境でワインを徹底的に学ぼう」と決意し、仕事の合間や限られた時間を使って学び続けました。その積み重ねが、ソムリエとしてのキャリアの原点です。
現場で経験を重ねる中で、ワインは料理を引き立てるだけでなく、人と人をつなぎ、食卓や人生を豊かにする力を持っていることを実感しました。その魅力に惹かれ、気づけば25年以上、この世界で学び、伝え続けています。

2005年、25歳。パリ「ル・サンク」で研修した際、2004年世界最優秀ソムリエのエンリコ・ベルナルド氏と。「フランスで働きたい」「こんなソムリエになりたい」と強く思った、私の原点です。
麻布台ヒルズ「intertWine K×M」にて。ワインと料理のペアリングの楽しさを伝えています。

WSETの魅力は、ワインを体系的かつ論理的に学べることです。
単なる暗記ではなく、「なぜこの味わいになるのか」「なぜこの産地でこのスタイルが生まれるのか」を、気候・土壌・栽培・醸造・市場まで一つの流れとして理解できるよう設計されています。
知識が点ではなく線でつながっていくため、学びを重ねるほど理解が深まり、自分の言葉でワインを説明できるようになります。
資格取得だけで終わらない、一生役立つ「考える力」が身につくことが、WSETならではの大きな魅力だと感じています。

ワインの世界に入った頃はフランスワインを中心に学び、実際にフランスでも経験を積みました。長い歴史と伝統に育まれたフランスワインの奥深さは、今も変わらず大きな魅力です。
一方で、近年フランスの銘醸ワインが世界的に高騰する中、素晴らしい品質を持ちながら、より多くの方が楽しめるワインの価値にも改めて目を向けるようになりました。その中で特に魅力を感じているのが南アフリカです。
Master of WineのCathy van Zyl 氏に案内していただいたWalker Bay(ウォーカー・ベイ)のHemel-en-Aarde(ヘメル・アン・アード)では、雄大な自然の中で、情熱を持ってワイン造りに取り組む生産者の姿と、その品質の高さに感動しました。世界トップクラスの品質を持ちながら、まだ多くの方にとって新しい発見がある南アフリカワインの魅力を、これから伝えていきたいと感じています。
私が惹かれるワインは、果実味だけが前面に出るのではなく、酸味や旨味とのバランスがあり、余韻まで美しく続くスタイルです。特に白ワインが好きで、強い樽香ではなく、熟成によって蜂蜜や栗、黄色い果実のような複雑さが生まれるワインに魅力を感じます。
熟成したグリューナー・ヴェルトリーナーやシュナン・ブラン、ヴェルデホ、アシリティコなど、時間とともに表情を変え、奥行きを増していくワインに特別な魅力を感じています。

特に好きなテーマは、テイスティングとフードペアリングです。
テイスティングは、香りや味わいを「当てる」ことではなく、自分が感じたことを言葉にし、感覚と知識を結びつけていく作業だと考えています。
同じワインでも、人によって感じる香りや表現はさまざまです。だからこそ、他の方のコメントを聞くことで、自分にはなかった視点や表現に出会い、少しずつ自分自身の引き出しを増やしていくことができます。受講生の皆様にも、自分の感覚を大切にしながら、たくさんの表現に触れてほしいとお伝えしています。
また、フードペアリングも大好きなテーマです。理論をもとに組み合わせたワインと料理が、実際に味わった瞬間に一つにつながり、「本当に合うんですね!」という驚きや感動が生まれる瞬間があります。
最初は「本当に合うのかな?」と半信半疑だった組み合わせが、実際に味わうことで「ぴったり!」という発見に変わる。その瞬間を受講生の皆様と共有できることが、講師として大きな喜びです。
知識が単なる情報ではなく、実際の味わいや楽しさにつながっていく。その変化に立ち会えることが、この仕事の大きな魅力だと感じています。

講師業や小売業も楽しいけれど、やっぱりソムリエの血が騒ぎます。料理とのタイミング、飲むペースや量まで見ながら、一杯を注ぐ。レストランでのサービスが、やっぱり好きです。

授業は、一方的に知識を伝える時間ではなく、受講生の皆様と一緒に理解を深めていく時間でありたいと考えています。
オンラインで講義を行う機会も多いため、専門用語をできるだけ分かりやすい言葉に置き換えたり、大切なポイントは角度を変えながら繰り返しお伝えしたりすることを意識しています。
「なるほど、そういうことだったのか」と一人ひとりが納得しながら学びを進められること。そして、授業が終わった後に、自信を持ってワインを選び、語れるようになることを目標にしています。

受講生の皆様から、「ワインが以前よりずっと身近になりました」「ワインを選ぶことが楽しくなりました」という言葉をいただく瞬間です。
また、資格試験に合格された方が、その後ソムリエや講師として活躍されたり、ワインを通じて新しいキャリアを歩まれたりする姿を見ることも、大きな喜びの一つです。
ワインの知識だけではなく、その方の人生や仕事の可能性が広がるきっかけになれたと感じる瞬間に、この仕事のやりがいを実感しています。

全国各地でセミナーを行い、より多くの方へワインの魅力を届けていきたいです。
私の目標は、ワインを学ぶ人を増やすことだけではありません。ワインを好きになって日常の中で楽しむ人を増やすことです。
ワインを楽しむ人や機会が増えることは、日本のワイン文化を育み、業界全体をさらに豊かにしていく力になると信じています。
これからも、生産者とワインを愛する皆様をつなぐ橋渡し役として、ワインの価値や楽しさを分かりやすく伝えていきたいと思います。
そして、「あの人の話を聞きたい」「また会いに行きたい」と思っていただけるようなソムリエになること。それが、これから目指していく姿です。

WSET Diploma受験中、栽培と醸造を学ぶため、KISVIN WINERYへ通い、ワイン造りの作業を経験させていただきました。
カリフォルニアワイン協会の研修ツアーにて、ロバート・モンダヴィ・ワイナリー前。WOSAなどの研修ツアーや取材、個人旅行でも世界各地のワイナリーを訪れています。
IWCのジャッジ中。
国際的なワインや日本酒コンペティションで、審査員を務めています。

冨永 純子 DipWSET

講師インタビュー

機内でワインをご提供する中で、その背景にある歴史や食文化の奥深さに魅了されました。
「プロフェッショナルとして、お客様へより確かな知識とともに最高のサービスをお届けしたい」という強い想いから、ソムリエ資格に挑戦したことが私の原点です。

単なる知識の習得にとどまらず、ワインを通じて「世界とつながれる」ことにあると感じています。
まず、Level 1からLevel 4 Diplomaまで、各レベルが論理的に一貫性を持って構成されているため、着実に理解を深めていけるプログラムが非常に秀逸です。
そして最大の魅力は、圧倒的なグローバル力です。世界中で同じ基準のプログラムが展開されており、いわば「共通言語」としてワインを語れるようになります。
私自身、Diplomaの同期が営む海外のワイナリーを訪ねた際、この学びが繋いでくれた深い絆を実感しました。WSETの学びは、まさに世界への扉を開いてくれる「鍵」になると確信しています。

私が最も心を惹かれるのは、長年アンバサダーを務めているシャンパーニュです。
この地に息づく唯一無二のテロワール、そして何より情熱を持ってワイン造りに向き合う素敵な人々が、あの気品ある味わいを生み出しているのだと感じます。
日本でシャンパーニュを楽しむたびに、現地の美しい畑の風景や、共に過ごした人々の笑顔が鮮やかに蘇ります。
単なる飲み物としてだけでなく、造り手の想いやその土地の記憶を届けてくれるシャンパーニュという存在に、いつも魅了されています。

「どのテーマが一番楽しいですか?」とよく聞かれますが、私にとってWSETで扱うテーマはそのすべてが最高に楽しい時間です。
とても論理的かつ魅力的に構築されたカリキュラムは、どの産地を紐解いてもパズルのピースがピタッとはまっていくような発見に満ちています。講師としてお伝えする側の私自身が、毎回その奥深さにワクワクしているほどです。
ワインサロンやペアリングの授業も、このWSETの理論がベースにあります。どのクラスであっても「ワインを学ぶことがこんなに楽しいなんて!」と肌で感じていただけるような、活気あふれる授業を常に心がけています。

受講生の皆様が授業を終えた夜、ふと一日を振り返った時に「あの話、面白かったな」と、何か一つでもエピソードを思い出していただけるような時間にすることです。
ワインの学びは膨大ですが、ただ知識を詰め込むのではなく、心に響く「気づき」を持ち帰っていただきたいと考えています。
そのために、論理的な解説の中にも、ふっと情熱が伝わるようなエピソードや、翌日からのワイン選びがもっと楽しくなるようなヒントを織り交ぜるよう努めています。

授業を終えた受講生の皆様が、晴れやかな笑顔で教室を後にされる姿を見送るときです。
貴重なお時間を使って足を運んでくださる皆様に、「今日ここに来て本当に良かった」と心から満足していただけること。それが講師としての私の最大の目標であり、何よりの喜びでもあります。
皆様の笑顔の中に、ワインを通じて新しい世界が広がった手応えを感じる瞬間が、私にとって最も幸せなひとときです。

「これからも、もっと美味しいワインやチーズとの出会いがありますように」。その機会を創り続けていくことが、私の変わることのない挑戦です。
世界には素晴らしいワインと、それを生み出す造り手の方々の物語が無数に存在します。それらを授業やイベントを通じて、皆様の日常にお届けする「橋渡し役」でありたいと思っています。
ワインを通じて広がる世界、深まる知識、そして共に笑顔で楽しめる仲間。私自身も探求心を忘れることなく、新しく美味しい「驚き」を皆様と分かち合っていけることを、心から楽しみにしています。

鈴木 素子 DipWSET

講師インタビュー

私のワインの原点は両親。両親はワインの知識などありませんでしたが、日々の食卓で自然にワインを楽しむ姿を見て育ちました。おかげで私も”NO WINE, NO LIFE”。その後自身は航空会社就職を機に世界各国のワイン文化に触れることとなり、ソムリエ資格を取得したのが本格的にワイン業界と関わる始まりとなりました。

①WSET®は「ワイン世界の共通言語」。グローバルかつ最新のワイン教育が受けられること。教材は定期的に刷新され、世界十数か国の言語へと翻訳され学ばれています。
②「点」から「線」へ繋ぐ実力がつくこと。「知識」の暗記だけでなく、“なぜそうなるのか?“という「因果関係」までを自分で考え、自分の言葉で説明できるようになります。

難しい!ワインの魅力は「多様性」。その日の気分や料理に合わせて色々なワインを楽しんでいます。
王道はボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ。今の気分は「Cool Climate Wines」。キリっと引き締まった酸のある「涼しげ」なワインに惹かれてます。でも、無人島に1本だけ持参が許されるならスペインのSherryかも!

土壌と地質。46億年の壮大な地球の歴史や恐竜が闊歩した時代に思いを馳せ、それが目の前のワインと繋がっていると思うとワクワクします。ついつい思い入れが強く、話し過ぎてしまうのが難点です。。。

シャンパーニュTARLANT訪問時に撮影

①AIでは叶わない「生きた」体験を共有する「積極的なコミュニケーション」

②筋道をたてた「分かりやすい」説明

③常に「最新」の情報提供

④WSET講座では資格試験「合格」に向けての全力サポート。そのために、一人ひとりに寄り添い、自らの力で答えられるよう導いていきます。

⑤ワインサロンではワインが生涯の友となるよう「楽しみ」と「仲間つくり」の提供。

WSET®、ワインサロンともに、受講者の皆様から感謝の言葉を頂いた時。その言葉でまた明日から頑張ろう!と思えます。また、WSET®試験合格の報告を受けた時。なかでも、以前Level 3を担当した受講生からスカラシップ受賞の知らせを受けた時は、自分のことのように嬉しく記憶に残っています。
私自身は、2014年にLevel 4 DiplomaのHKIWSCスカラシップを受賞し、ロンドンのギルドホールで表彰された瞬間。アジア地域の受験者で第1位、世界では第12位の成績でした。
当時のDiploma受験は教材や情報も限られており、英語での受験にも自信がなかったため、受賞の知らせを受けた時は耳を疑いましたが、それまでの努力が報われたことは嬉しかったです。
奨学金でのイタリア研修では、一人のDiploma Holderとして敬意をもって迎えられ、WSET®がグローバルスタンダードであることを実感。自分が学びを通じて得た喜びを、今度は受講生にも味わってもらえることは、講師として嬉しい瞬間です。

Level4 Diploma HKIWSCスカラシップ
(アジア最優秀成績者賞)受賞式の様子

ワインで巡る世界一周。まだ訪れたことのない国内外のワイン産地訪問は、ライフワークとしてこれからも続けていきたいと思います。

フランス・ボルドー地方訪問
ペトリュスを育て上げた伝説の
ヴィニュロン、ボルドーの
クリスチャン・ムエックス氏と
フランス・アルザス地方
ドメーヌ・ツィント・
フンブレヒト訪問

千住 賀子 DipWSET

講師インタビュー

元々は食べることが好きで、20代の頃はフレンチレストランに友人とよく行っていました。航空会社勤務の頃は世界のいろいろな食べ物や飲み物を試す機会があり、ソムリエの資格も取得しようか迷っていました。そんなある時苦手と思っていたフォアグラと、勧められたソーテルヌのワインを飲んだ時、感激しました。まるで濃厚なクリームブリュレの様だったからです。それ以前に食べたフレンチレストランでのクリームブリュレ風に仕上げられたフォアグラのココットを思い出し、食材とワインとの絶妙な組み合わせで広がる世界を見た気がしたのです。ワインをきちんと勉強したくなったきっかけです。

WSETの学び方は細部からではなく、俯瞰したところからワインにアプローチしていくところです。これは応用が効きますし、自分で想像して考える余地のある学び方だと思います。実際、世界ではどんなワインが主流なのか?も含めて広い視野で見ることが出来ます。

WSET Diploma 授与式(卒業式)ロンドン・ギルドホールにて
ジャンシス・ロビンソン氏と

ビールから世界各地のスパークリングワインまで、ずっと「泡」が好きです。その中でも最近はシャンパーニュの、少し熟成したブラン・ド・ブランが好きです。
赤ワインはボルドー右岸から始まり、色々と巡って今はネッビオーロから作られるワインが気になっています。

アンセルム氏とジャック・セロスにて

「へぇー、そうなんだ!」と思って頂ける、受講してくださっている方の顔がパッと明るくなる一瞬があります。具体的には瓶内二次発酵方式のスパークリングワインの造り方の流れや日本ではあまり馴染みのない酒精強化ワインの造り方でしょうか。

ズバリ「分かりやすい」を心がけています。理解しやすいきっかけや順序を考えています。又、リラックスして授業に入って頂けるように心がけていますが、まだまだ模索中です。

最初に受けた日本ソムリエ協会のソムリエ試験の合格を知った瞬間です。

特に若い方のアルコール消費量の激減が言われて久しいのですが、若い世代に美味しい、品質の良いワインをより多く知って選択肢を広げてほしいと思っています。

また、ワインを飲む楽しさを伝えることやその場づくりも関わりたいと思っています。

シャンパーニュ騎士団叙任式にて
シュヴァリエ・ドゥ・タストヴァン授与式、クロ・ド・ヴージョにて
ワイナリー訪問ドメーヌ・メオ・カミュゼ

木下 明子 DipWSET

講師インタビュー

国際線でファーストクラスを担当した際、お客様との会話に応えるため本格的に勉強を始めたのがきっかけです。その後、3年間担当したパリ便でワイン好きの先輩方から多くを学び、さらに深くのめり込んでいきました。
また、母の実家が日本酒の銘醸地である広島の「西条」にあり、幼い頃から酒蔵の白壁の周りで遊んでいたため、お酒の文化は昔から身近でした。

WSETは論理的に答えを導く構成になっています。学習を進めるうちに、それまで「点」だった知識が、一つの「線」に繋がる瞬間があります。その時に得られる「なるほど〜!」という深い理解の喜びは、WSETだからこそ体感できる最大の魅力だと思います。

酸の美しいリースリングや、熟成したカベルネ・ソーヴィニヨン、そしてシラーのワイン、また、日本酒では、旨味がしっかりと効いた純米酒を好んで楽しんでいます。  

何よりも「産地の歴史」を紐解く時間が一番好きです。

特に専門であるカリフォルニアやオーストラリア・バロッサの講義は、つい熱が入ってしまいます!

講義資料のスライドの言葉一つひとつを、丁寧に噛み砕いて説明することを意識しています。

また、「生徒の皆様とのコミュニケーション」を何よりも大切にしており、誰もが質問をしやすい、アットホームで楽しいクラス作りを目指しています。

受講生の皆様の「なぜ?」が解決する瞬間は、本当に嬉しいものです。また、卒業された生徒さんから、その後も日々の生活の中でワインを楽しんでいる様子を報告していただいたときも、講師を続けていて良かったと心から実感します。

毎年訪問している海外のワイン産地や日本国内の酒蔵の最新情報を、皆様にお伝えしていきたいです!

 常に自身の知識をアップデートし続け、現地で感じた素晴らしいストーリーを、講義を通じてお届けしていきます。

菊地 千穂 DipWSET

講師インタビュー

私の親戚は外交的で国際交流に縁の深い人が多く、幼い頃から外国の方々と接する機会に恵まれていました。家庭にはイタリアのワインやチーズ、オリーブオイル、南米のスパイスなどがごく自然にあり、海外の食文化を身近に感じながら育ちました。まだワインは飲めない年齢でしたが、祖父と一緒にイタリアのチーズをトーストして味わう時間は、子ども心にもこの上なく幸せなひとときでした。

もともと料理が好きだったこともあり、ワインとチーズの世界に携わることは、いつしか私の憧れになっていました。その思いを大きく後押ししたのが、JALへの入社を機にさまざまなワインと出会ったこと、英国滞在中にWSETと出会ったこと、そして講師になってから冨永先生にチーズを教えていただいたことです。幼い頃から親しんできた食への興味と、その後の大切な出会いの一つひとつが、現在の私につながっています。

サンテミリオンにて

初めて英国に滞在し、WSETでワインを学んだ際に驚いたのは、ヨーロッパの伝統を背景に持ちながらも、ヨーロッパのワインに偏ることなく、世界中のワインを広い視野で捉えていたことです。当時の日本ではフランスをはじめとするオールドワールドのワインが主流だったため、WSETでの学びによって視野が大きく開かれたことを、今でもよく覚えています。

WSETの魅力は、体系的で分かりやすい学習方法にもあります。単に知識を暗記するのではなく、常に「なぜそうなるのか」「どのようにして生まれるのか」を考えながら、理解を深めていきます。この考え方は、ワインだけでなく、物事の背景や本質を考える習慣も養い、それは日々の生活や人生においても、大いに役立つものだと感じています。

こうした学び方の背景には、イギリスが多様な文化や価値観を受け入れ、世界各国と関わってきた英国ならではの歴史や文化があるのだと思っています。
日本にいながら、ワインを通して世界に目を向け、このような思考法を身につけられることが、WSETの大きな魅力だと思います。

訪問先のワインはどこのワインも思い入れがあります。ボルドー、ブルゴーニュ、アルザス、そしてバローロ、キアンティ、、、どこも飲みながら産地の情景と生産者の顔が目に浮かびます。
またオーストラリアワインの中では、モーニントン・ペニンシュラのピノ・ノワールが好きです。

ヒル・オブ・グレイスの前で

15年に渡り「香りラボ」というクラスを持っています。ブラックグラスに中の香りのサンプルを入れて、実際にワインの香りのイメージと合わせていう内容です。Level2の方からDiploma取得者、コンクールに出ている方までいらっしゃり、皆さんと一丸になって香りを探って行く授業でとても興味深いです。

またサロンで英国の記事を取り上げるのも、最近のトレンドがわかり私自身とても勉強になります。またチーズや、料理とのフードペアリングの授業もとても楽しく大好きです!

英国滞在中にコロナ禍を経験したことで、心身ともに健やかに過ごすことや、人とのつながりの大切さを改めて学びました。その経験から、ワインとチーズを通して、受講者方々の人生を少しでも豊かにできるような授業をしたいと考えています。

モットーは、「楽しく、そしてウェルビーイングを大切に!」。知識を身につけるだけでなく、学ぶ時間そのものを楽しみ、毎日の暮らしに新たな喜びを持ち帰っていただけるよう、私らしい元気で明るい授業を目指しています。

ロンドンにて

Diploma受験中は、母の介護や育児など大変なことが多かったので、ギルドホールに立てたときには、本当に嬉しかったですし、お世話になった皆さんに心から感謝の気持ちでした。そして、滞在中のロンドンでママ友達がお花を持ってサプライズでお祝いに来て下さったことは、忘れられません。

あとはもちろん、大好きなオーストラリアのA+エデュケーターになれたときです!

ワインを教えることは、楽しいことばかりではなく、自分の未熟さと向き合うことでもあります。だからこそ、講師として学び続け、成長していく姿勢を大切にしたいと思っています。

より多くの方にWSETの素晴らしさをお伝えし、一人でも多くの生徒さんに「今日も楽しかった!」と感じていただけるような授業を届けることが、私の目標です。皆さまの学びと豊かなワインライフに貢献できるよう、これからも日々研鑽を重ねてまいります。

ジェームス・ハリデーと
ジャコモ・コンテルノにて
ペトリュスで長年醸造長務めたジャン・クロード・ベルエ氏と